松下農園の農園長(@matsushitanouen)です。
この記事では、柿の剪定方法について詳しく解説していきます。
最初は、枝が剪定対象なのかそうでないのかの判別が難しいかもしれません。
しかし、この記事を読んでしっかりと理解し、数をこなせば剪定対象の枝がすぐに判別できるようになるでしょう。
ぜひ、参考にしてください。
なぜ剪定が必要なの?剪定が必要な理由をわかりやすく解説
高所に実がなると収穫が困難になる
柿の木は一般的な樹木に比べ非常に成長力が高いため、そのままの状態で伸ばし続けてしまうと管理するのが困難になります。
高所にある枝に実を付けても、収穫が一苦労ですし、かなり大変です。
農薬が柿の隅々まで行き届かなくなる
柿の実は厚い皮に覆われていたとしても周囲に大変甘い香りを放ち、虫などが寄りやすいので農薬散布をしなければなりません。
しかし、枝ぶりが成長しすぎて高い位置になってしまうと農薬が行き届かなくなるため、虫害に見舞われ美味しく頂ける柿が得られなくなってしまいます。
そのため、カメムシなどの害虫被害が起きてしまい、品質が悪くなってしまいます。
高所の枝に邪魔され日当たりが悪くなる
高所に枝があると、他の枝が日陰になってしまい成長の妨げになる可能性があります。
せっかく、良い実がなる枝でも高所の枝によって日陰になってしまい、成長できずに柿が大きくならないこともあります。
そのため、他の枝の妨げになるような枝は剪定対象とし、柿の木全体に日が当たるようにしましょう。
剪定対象の枝をわかりやすく解説
剪定を行う大きな目的は、日当たりを良くすることです。
そのため、混んている箇所の枝は全て剪定対象の枝になります。
立ち枝は全て剪定
空に向かって伸びている枝は全て剪定対象になります。
理由は、空に向かって伸びていると成長した時に葉で木陰を作ってしまい、他の枝の成長の妨げになります。
他の枝に成長に影響を与えますので、立ち枝は必ず剪定をするようにしましょう。
実がなる良い芽と悪い芽
まず、良い芽は枝が太く、芽の間隔が狭い枝になります。
悪い芽はその逆で、枝が細く、芽の間隔が広い枝になります。
細いもしくは芽の間隔が広い枝は剪定対象となるので切り落としましょう。
実は先端から5番目のところになる
柿の実は先端から数えて、5番目に生えている芽に実を付けます。
先端から数えて5番目以降の実は剪定しないよう気をつけましょう!
もし、剪定してしまうと実がならなくなる可能性があります。
5番目以降の芽は葉っぱになります。
まとめ
このように剪定作業では、枝の状態を確認しなければならない箇所が沢山あります。
剪定作業を行ったことのない人、または柿について全く知らない人にとっては大変難しい作業だと思います。
初心者の人は、詳しい人と一緒に作業すると良いかも知れませんね。
柿の剪定作業は1年の柿の状態を決める重要な作業なので、慎重に行って下さい。