松下農園の農園長(@matsushitanouen)です。
この記事では、柿の摘果方法について詳しく解説していきます。
摘果するうえでの基礎知識
まず、亜主枝の本数によって残す柿の個数が決まることを前提に置いてください。
- 主枝 ・・・木の骨格となる枝のこと
- 亜主枝・・・主枝からの骨組みとなる枝のこと
亜主枝の本数によって残す実の数は決まる
上の画像をご覧いただくとわかる通り、赤い線が引いてある箇所が亜主枝となります。
主枝に対して、6本の亜種枝が生えている状態です。
主枝に対して、6本の亜主枝がありますので実は3つ残すのがベストです。
また、亜主枝に残せる実の数は1つだけです。
このように、主枝に生えている亜主枝の数によって残す実の数が決まります。
- 5本・・・2つまたは、3つ
- 6本・・・3つ
- 7本・・・3つまたは、4つ
摘果に必要な道具と服装
- 収穫鋏
- 手袋(軍手)
枝で手が汚れたり傷ついたりするのを防ぐため、手袋は必ずしましょう。
摘果する際は、収穫鋏で切り落として行きますので収穫鋏は必須です。
服装は、長時間作業を続けるため、日焼けを防止できる服装が良いでしょう。
天気によっては帽子が必須ですね。
摘果の対象となる実は?
前述した通り、実をベストな数まで摘果しなければなりません。
形が良く大きい実を残し、摘果の対象となる実は以下に説明します。
実がおかしな方向へ向いている
地面に向かって実っている実以外は摘果対象となります。
実が地面に向かっていないと、実が日焼けしてしまうからです。
実が日焼けすると色が変色し、処分することとなります。
実が変形している
実が変形していると、規格外品になってしまい売り物になりません。
しかし、味に変化はなく食べるには問題ありません。
五角形の合格柿は、今では世に広まって希少価値なため、残しておいたほうがよいでしょう。
害虫被害または傷が付いている
実がカメムシになどの害虫被害にあっている場合は、食べることも出来ませんので処分するしかありません。
傷が付いている場合は、売り物にはなりませんが傷の深さによっては食べれます。
実が小さい
他の枝に付いている実と比べて、実が小さい場合は収穫時期になっても大きい柿が見込めないため、摘果対象となります。
しかし、残す実がない場合は、摘果せずに残しておいて大丈夫です。
まとめ
以上、柿の摘果についての説明でした。
一本の柿の木の摘果作業が終了すると、地面はこのようになります。
たくさん摘果しましたね笑
柿の品質を決める大事な作業となりますので、慣れていない人はしっかりと判別しましょう。
もっと詳しく知りたい方は、動画を拝見してください。