松下農園の農園長(@matsushitanouen)です。
この記事では、次郎柿の芽かきについて詳しく解説していきます。
4月から5月にかけて新しくでた枝を整理することを芽かきといいます。
芽かきという作業は春頃にかけて行うことをオススメします。
春を過ぎると芽が成長して固くなり、ハサミを使用して作業をを行わないといけなくなるため、非常に手間のかかる作業となります。
しかし、今の春頃ですとまだ芽が若く柔らかいため、手作業でむしりとれるので、効率良く芽かき作業が行えます。
芽かきの対象となる芽は?
では、どのような芽が芽かき対象となるのか、芽かき前と芽かき後の写真を見比べて説明します。
まず、芽かき前の写真です。
中心を見ていただいてわかる通り、新しく出た枝や葉っぱが密集しており、鳥の巣みたいになっていますね。これですと、余分な枝まで栄養が行き渡ってしまい質の良い柿が見込めません。
そのため、太い枝と角度が良い新枝を残し、それ以外の枝と葉っぱを摘み取る作業を芽かきといいます。
基本的には斜め45度ぐらいになっている枝を2,3本残すのがベストです。また、来年にかけて行う剪定作業のことも考慮しつつ、全体をイメージしながら芽かきを行うと良いでしょう。
だいぶスッキリしましたね。
- 細い枝は全て芽かき対象
- 斜め45度ぐらいになっている枝を2,3本の残すのがベスト
- 剪定作業を考慮しつつ、全体をイメージしながら芽かきををする
芽かきを行わないとどうなるの?
もし、芽かき行わないと以下の事態に陥ります。
- 農薬が全体に行き渡らない
- 害虫被害
- 質の良い柿が見込めない
- 柿の木が高く成長しすぎてしまい柿の世話が大変になる
芽かきを行わないと、新しく出た枝や葉によって農薬がかからない箇所が出てしまいます。そして、カイガラムシなどが寄生し、害虫被害が起きます。
引用:HORTI
そして無駄な枝をそのままにしてしまうと、その枝まで栄養が行き渡ってしまい、柿が小粒になってしまいます。そのため、質が良く大きな柿ができません。
また、身の丈以上に柿の木全体が成長してしまうと、摘蕾や収穫作業が大変になります。
まとめ
以上、芽かきについての説明でした。私の地域では芽かき作業は4,5月にかけて行います。
もし、芽かき作業を行うのでしたら芽が柔らかい早い段階に全て済ましてしまいましょう。